乳歯は上下10本ずつ全部で20本あり、永久歯は上下16本ずつ全部で32本あります。歯は歯冠と歯根からなります。歯冠は、歯肉(歯ぐき)の上にあり外から見えるいわゆる「歯」で、歯根は、歯肉の中で歯を支えるため骨の中に埋まっている部分です。歯はエナメル質・象牙質・歯髄から成り立っています。歯の表面は硬い「エナメル質」でできています。これは外側を覆っている白い部分で主にカルシウムとリンから作られています。「エナメル質」の中はやや軟らかい「象牙質」で、歯冠部から歯根部まで歯の中心をなします。「象牙質」の内部には、血管、リンパ管、神経線維などで構成される「歯髄」があり、歯に栄養を与えています。歯の周りには、ピンク色をした歯肉があり、歯根や骨を被って保護しています。
虫歯菌はもともと生まれたときから口の中に存在するものではなく、約2歳までの間に周囲の人や環境によって移る感染病です。よって虫歯菌の数に個人差があります。
ご飯やお菓子を食べた後に、歯の溝や隙間に残った食べカスが放っておくと「歯垢」になります。この「歯垢」が虫歯菌にとって一番住み心地がよく、この場所で歯を溶かす「酸」を生成します。
虫歯の原因となる「虫歯菌」。その「虫歯菌」の生成を助ける「歯垢」を取り除く重要な役割が歯磨きです。その歯磨きを怠ると言うことは・・・。
同じように食事をし、同じように歯磨きしても虫歯になる人とならない人がいます。この違いはどこにあるのでしょうか?実は「唾液」が虫歯菌の活動を抑制し歯の健康を保ってくれているのです。虫歯菌が活動を始めると、口の中が酸性に変化していきます。この酸が歯にとって大敵なわけです。そこで唾液が分泌されると、唾液の力で口の中を弱アルカリ性に戻してくれ、歯が溶かされるのを防いでくれます。そして最も大事な効果が!それは、溶け始めた歯の成分である「カルシウム」を唾液が元に戻す役目があるのです。唾液ってスゴイ!!
この4つがそろったとき、虫歯が出来てきます。
お菓子を食べても
歯磨きをしっかり行えば虫歯菌が減り虫歯になりにくくなります。
C0 | 歯の表面のエナメル質が白く濁った状態で、痛みは無く、穴も開いていないので虫歯に気がつかないことが多いです。 |
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C1 | 虫歯のはじまりで歯の表面のエナメル質が溶けはじめます。 |
C2 | 図のように、虫歯が象牙質にまで達した状態です。虫歯は硬いエナメル質からやわらかい象牙質に進行し中で急速にひろがります。歯の表面の虫歯は小さく見えても中の虫歯は大きく、この虫歯の段階になると甘いものや冷たいものがしみるようになります |
C3 | 虫歯が歯髄にまで達し、甘いものや冷たいもの、熱いものにずきずきと痛みを感じます。激しい痛みが通りすぎるまで我慢していると、歯髄が死んでしまうため一時的に痛みが消えます。しかし、そのまま放置すると炎症が歯の外にまで広がるので、歯肉が腫れ熱も出て再び激しい痛みにおそわれることになります。 |
C4 | 虫歯を放置すると歯のほとんどが無くなってしまいます。ここまでくると歯を残すことはできないので残念ながら抜歯することになります。 |
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